TGIM blog

Thank God, It's Monday ! 今週も仕事に取り組めることを感謝し(誰に?からは皆さん次第) そして、週スタートの節目を感じる為に、 週の初め月曜日に皆さんにメッセージを送る事とします。 (出張及びネタ切れでスキップあり)

動的平衡

動的平衡(=dynamic equilibrium

生命とは何か?を分かり易く解説した著作の多い福岡伸一教授が

2009年に出した本のタイトルです。

 

皆さんご存知の通り、私達を作っている細胞は、常に新陳代謝を

続けています。

 

=本よりの抜粋=

生体を構成している分子は、すべて高速で分解され、食物として摂取した

分子と置き換えられている。身体のあらゆる組織や細胞の中身は

こうして常に作り変えられ、更新され続けている。

だから、私達の体は、分子的な実態としては、数ヶ月前の自分とは、

全く別物になっている。

 

Sustainable(=持続可能)」なものは、一見、不変のように見えて、

実は常に動きながら平衡を保ち、変化し続けいている。

その軌跡と運動のあり方をずっと後になって「進化」と呼べる事に気づく。

生命とは、「動的平衡」のシステムである。

 

Sustainable(=持続可能)とは、常に動的な状態(変化し続けいてる状態)の事。

変化をしないと生命・組織は死んでしまいます。

生きつづける為には、変化が不可欠。会社の組織も同じです。

 

アドラー

フロイトユングと並ぶ心理学の三大巨頭であり、

最近はやりのアドラーから。

 

アドラーは「"意味づけ"を変えれば未来を変えられる」と言っています。

同じ経験をしても"意味づけ"で世界は全く違うものに見え、行動も

違って見えます。

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもありません。

経験によるショック(トラウマ)に苦しむのでなく、経験の中から

目的に適うものを見つけ出せます。

 

この世界、人生、自分についての"意味づけ"をアドラー

"ライフスタイル"と呼びました。

・自分のことをどう見ているか(自己概念)

・他社を含む世界の現状についてどう思っているか(世界像)

・自分及び世界についてどんな理想を抱いているか(自己理想)   

多くの人は、わざわざ未知の世界に足を踏み出すよりは、

今のライフスタイルに固執したほうが良いと思ってしまいます。

「できない(Can't)」のではなく、「したくない(Won't)」と

考えて、変わろうと思えば変われるのに、変わらないでおこうという

選択をしているのです。

 

アドラーの心理学は"所有の心理学"ではなく"使用の心理学"だと

言われています。

何が与えられたかは重要ではなく、それをどう使うかが大切なのです。

 

今より優れたいと思うのは、人間の普遍的な欲求です。

すべての人の動機づけは、優越性の追求です。

理想の自分と現実の自分との比較から劣等感が生じますが、

劣等感こそが、人類のあらゆる進歩の原動力です。

優越性の追求と劣等感は誰もが持っているもので、どちらも

努力と成長の刺激となるものです。

但し、強すぎる劣等感と過度の優越性の追求は、それぞれ

"劣等コンプレックス"・"優越コンプレックス"となります。

劣等コンプレックスとは、

「AであるからBができない」、「AでないからBができない」

という理論(言い訳)を日常生活で多様する事。

これを"見かけの因果律"と呼び、口実を持ち出して人生の課題に

直面しない事態を指して"人生の嘘"と呼んでいます。

優越コンプレックスとは、

可能的に自分は優秀なのだと思いたいので、やればできるという

可能性の中に生き、現実的な努力をして結果を出る事を怖れる事。

 

多くの人が陥りやすい間違いの一つは、優越性の追求を競争だと

思ってしまう事です。

誰かと競争しようとはせずに、自分がただ前を向いて確実に

一歩前に足を運ぼうと意識して歩いていれば、それで良いのです。

すべての基準は自分です。誰かにたとえ追い抜かれようとも、

自分が今いる場所から少しでも前に進むことができれば、

優越性を追求していることになるのです。

真に人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人は、

その優越性の追求において、他のすべての人を豊かにする

という傾向を見せる人、他の人も利するような仕方で

前進する人です。

 

自分にしか向けられていない関心を、他者に向けていく。

他者を"競争"すべき "敵"でなく、"協力"して生きる"仲間"と

思えるようになれば、誰かの役に立ちたいという気持ちが生れます。

アドラーは"共同体感覚"と呼びました。

 

「人はいつ死ぬかを決めることはできない。

  自然災害もいつ来るか知る事はできない。

  世界が私に何をするかを決めることはできない。

  しかし、世界に対して自分が何ができるかは私が決められる。

  何ともならないと考えるのではなく、出来る事から始めたい。

  そうすることがいつも報われるとかはわからないが、

  できることから着手するしかないだろう。」

楽天主義でも悲観主義でもない、"楽観主義"に立ちたいと

アドラーは言っています。

セレンディピティー

今回も2014年のarchiveから。

 

"セレンディピティー(Serendipity)"

ペルシア寓話「セレンディップの三人の王子」から派生した言葉です。

 

=あらすじ=

セレンディップ王国は、凶暴なドラゴンに苦しんでおり、王が青年となった

三人の王子にドラゴン胎児を命じます。

旅に出た王子が次々と起こる偶然の出来事に対し、それぞれの場に応じた

察知力を発揮して、思いがけない発見をします。

最後は、黄金の鳥が現れ、ドラゴンを退治します。

その黄金の鳥は、「今でもときどき予期せぬときに見えるところまで降りてくのだが、

その姿は見上げる人にしか見えないという。」というセリフで終わります。

 

偶然の出来事は、誰にでも等しく起こりますが、

・旺盛な好奇心

・察知力

・待ち受ける心=準備された心

などがセレンディピティーのカギを握っています。

 

「偶然からモノを見つけ出す能力」の著者 沢泉重一氏は、

セレンディピティーの才能を向上する方法として、次の点を挙げています。

①「オヤッと気が付く感動」を待つ。

②そのような事象に出会ったときは「それを観察して記録を残し、ネーミング」しておく。

 (ネーミングは記憶に有効である)

③「課題の認識」を行い、それに関する連想が働きやすいようにする。

④「行動範囲を拡大し、情報交換」を積極的に行う。

⑤思いもよらない因果関係を明らかにすることになれば、

  それは発見であり、これを応用することから創造が生まれます。

試された仕事

2014年のArchiveから。

 

仕事には、3つの段階があると、

大分前に読んだビシネス本(雑誌だったかも?)に書いてありました。

 

試された仕事

任された仕事

託された仕事

 

まずは、OJTを通じて仕事が出来るか試されます。

Trial & Errorで実力がつく時期でもあります。

 

仕事に安心感が出ると「任されます」。

自信がつく時期です。

 

最終には「託される」ことに。

 

 

リーダーシップの心得

先月の日経新聞のコラムから。

 

リーダーシップの3つの心得

 

・「自立と自律。自ら行動し挑戦する」

   自分は何者で何をしたいのか問い続ける姿勢。

   リーダーシップとは人を仕切ることではなく、

   自分をリードすること。

 

・「周囲の信用に応え、応援団にする」

   周囲の人と真剣に向き合い、信用を蓄積し、

   応援してもらえる環境をつくること。

   人の期待を裏切らず、人に貢献する姿勢が必要。

 

・「未知への好奇心と情熱を持つ」

   自分の知らないもの、自分とは違うもの、

   世界や他人に関心を持つこと。

   そして情熱。熱い思いがなければ、リーダシップは

   生まれない。

 

日本を変えるリーダーの育成に取り組む

NPO法人アイ・エヌ・エス理事長の野田知義さんの言葉です。

「リーダーシップの旅」という光文社新書の著者でもあります。

 

小さなことの積み重ね

「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行く

ただひとつの道だと思います。」

 

これまで数々の記録を達成し、大リーグ通算3000本安打

という新たな記録まであと11本に迫るイチローの言葉です。