セレンディピティー
今回も2014年のarchiveから。
"セレンディピティー(Serendipity)"
ペルシア寓話「セレンディップの三人の王子」から派生した言葉です。
=あらすじ=
セレンディップ王国は、凶暴なドラゴンに苦しんでおり、王が青年となった
三人の王子にドラゴン胎児を命じます。
旅に出た王子が次々と起こる偶然の出来事に対し、それぞれの場に応じた
察知力を発揮して、思いがけない発見をします。
最後は、黄金の鳥が現れ、ドラゴンを退治します。
その黄金の鳥は、「今でもときどき予期せぬときに見えるところまで降りてくのだが、
その姿は見上げる人にしか見えないという。」というセリフで終わります。
偶然の出来事は、誰にでも等しく起こりますが、
・旺盛な好奇心
・察知力
・待ち受ける心=準備された心
などがセレンディピティーのカギを握っています。
「偶然からモノを見つけ出す能力」の著者 沢泉重一氏は、
セレンディピティーの才能を向上する方法として、次の点を挙げています。
①「オヤッと気が付く感動」を待つ。
②そのような事象に出会ったときは「それを観察して記録を残し、ネーミング」しておく。
(ネーミングは記憶に有効である)
③「課題の認識」を行い、それに関する連想が働きやすいようにする。
④「行動範囲を拡大し、情報交換」を積極的に行う。
⑤思いもよらない因果関係を明らかにすることになれば、
それは発見であり、これを応用することから創造が生まれます。