TGIM blog

Thank God, It's Monday ! 今週も仕事に取り組めることを感謝し(誰に?からは皆さん次第) そして、週スタートの節目を感じる為に、 週の初め月曜日に皆さんにメッセージを送る事とします。 (出張及びネタ切れでスキップあり)

アドラー

フロイトユングと並ぶ心理学の三大巨頭であり、

最近はやりのアドラーから。

 

アドラーは「"意味づけ"を変えれば未来を変えられる」と言っています。

同じ経験をしても"意味づけ"で世界は全く違うものに見え、行動も

違って見えます。

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもありません。

経験によるショック(トラウマ)に苦しむのでなく、経験の中から

目的に適うものを見つけ出せます。

 

この世界、人生、自分についての"意味づけ"をアドラー

"ライフスタイル"と呼びました。

・自分のことをどう見ているか(自己概念)

・他社を含む世界の現状についてどう思っているか(世界像)

・自分及び世界についてどんな理想を抱いているか(自己理想)   

多くの人は、わざわざ未知の世界に足を踏み出すよりは、

今のライフスタイルに固執したほうが良いと思ってしまいます。

「できない(Can't)」のではなく、「したくない(Won't)」と

考えて、変わろうと思えば変われるのに、変わらないでおこうという

選択をしているのです。

 

アドラーの心理学は"所有の心理学"ではなく"使用の心理学"だと

言われています。

何が与えられたかは重要ではなく、それをどう使うかが大切なのです。

 

今より優れたいと思うのは、人間の普遍的な欲求です。

すべての人の動機づけは、優越性の追求です。

理想の自分と現実の自分との比較から劣等感が生じますが、

劣等感こそが、人類のあらゆる進歩の原動力です。

優越性の追求と劣等感は誰もが持っているもので、どちらも

努力と成長の刺激となるものです。

但し、強すぎる劣等感と過度の優越性の追求は、それぞれ

"劣等コンプレックス"・"優越コンプレックス"となります。

劣等コンプレックスとは、

「AであるからBができない」、「AでないからBができない」

という理論(言い訳)を日常生活で多様する事。

これを"見かけの因果律"と呼び、口実を持ち出して人生の課題に

直面しない事態を指して"人生の嘘"と呼んでいます。

優越コンプレックスとは、

可能的に自分は優秀なのだと思いたいので、やればできるという

可能性の中に生き、現実的な努力をして結果を出る事を怖れる事。

 

多くの人が陥りやすい間違いの一つは、優越性の追求を競争だと

思ってしまう事です。

誰かと競争しようとはせずに、自分がただ前を向いて確実に

一歩前に足を運ぼうと意識して歩いていれば、それで良いのです。

すべての基準は自分です。誰かにたとえ追い抜かれようとも、

自分が今いる場所から少しでも前に進むことができれば、

優越性を追求していることになるのです。

真に人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人は、

その優越性の追求において、他のすべての人を豊かにする

という傾向を見せる人、他の人も利するような仕方で

前進する人です。

 

自分にしか向けられていない関心を、他者に向けていく。

他者を"競争"すべき "敵"でなく、"協力"して生きる"仲間"と

思えるようになれば、誰かの役に立ちたいという気持ちが生れます。

アドラーは"共同体感覚"と呼びました。

 

「人はいつ死ぬかを決めることはできない。

  自然災害もいつ来るか知る事はできない。

  世界が私に何をするかを決めることはできない。

  しかし、世界に対して自分が何ができるかは私が決められる。

  何ともならないと考えるのではなく、出来る事から始めたい。

  そうすることがいつも報われるとかはわからないが、

  できることから着手するしかないだろう。」

楽天主義でも悲観主義でもない、"楽観主義"に立ちたいと

アドラーは言っています。