感度
以前、セレンディピティーについて書きましたが、
私自身の仕事を通じて、感度について考えられる事が2、3続きました。
(セレンディピティ=偶然力には、高い感度による気付きが前提)
感度を高めるには、取引先が何を考え、何に困り、何を期待しているのか?
常にセンサーを鋭敏にしておく事が商社として当然の任務。
自分(自社)を中心とした思考では、感度が鈍っている事にすら気付きません。
私達に厳しい発言をする、メーカー、問屋、ユーザーは、苦言により私達の感度を
呼び覚ましてくれますが、何も言わない謙虚な取引先の方が、より注意が必要です。
自らの感度センサーで掴み取るしかありません。
又、取引の歴史、先人達の努力に思いを馳せる事も、感度の対象幅を広げる為に大事な作業です。
「商社は人の異動が早く、これらが継承されない。もっと言うと、継承する気がないと感じる」
との厳しい指摘もあります。
実は、人の異動=交換(←マットリドレーの「繁栄」)により、
継承されたものが、進化、増殖される筈で、
これによりビジネスモデルの進化or深化や、
新しいビジネスモデルの出現となり、
商社が成長する。
これが商社の強みなのだが。
但し、継承する側の感度と、引き受ける側の感度、加えて、組織としての感度が、
低ければ、指摘されている通りになってしまいます。
私自身、以上を反省し、気持ちを新たに感度を上げていこうと思います。
皆さんも、夏休みリフレッシュして、感度を呼び覚まして下さい。