敵・フィールド・ゴール

戦略を語る上で、ビジネスもスポーツも同じです。

戦略は戦争を通じて磨き上げられたもので、組織がどう戦い、敵に勝つか

という事においては同じです。

スポーツが戦争の擬似体験と言われる理由もそこにあります。

ビジネスは、火器類を使わない戦いです。

但し、ビジネスとスポーツは少し違います。

サッカーをイメージして下さい。

・敵

・フィールド

・ゴール

が決まっています。従い、すべき事も非常に明確です。

但し、私たちが日々取り組んでいるビジネスでは、スポーツに於ける前提が不明確な場合が

多いです。

・敵

誰が敵なのか？

　実は敵が誰かを設定するのは、ビジネス上の非常に難しい課題です。

・フィールド

　サッカーと違い、どこまでボールを運んでいいのかは、ビジネスでは決まっていません。

　攻める領域は自分で決めなければなりません。

事業領域をどこに設定するかは、事業を成功させる上で最も重要な事の一つです。

　これにより、敵が見えてきます。

・ゴール

簡単そうで、以外と難しいのがゴールの設定です。

但し、ゴールを決めないと、どこに走っていいのか分かりません。

ゴールは、ビジョンと言い換える事も出来ます。

しかし、この前提の不確定さがビジネスの面白さです。

特に、商社では、これらの設定が曖昧となりがちです。(不確定さ、曖昧さは、自由度の裏返しです)。

私は、商社に入りたくて入りました。今でも好きです。

皆さんも、敢えて、商社に飛び込んだ方々です。

プロの商社パーソンとして、答えのない問題に取り組み続けて下さい。