イノベーション
先週読んだイノベーションに関しての本より。
筆者によると、仕事には、
Mission oriented(課題優先型)とCuriosity driven(好奇心駆動型)の二つがあります。
また、米国の心理学者マクレランドは、仕事の成果は、大きく三つの社会性動機に影響することを突き止めました。
①達成動機
設定した水準や目標を達成したいという動機 ← Mission oriented
②親和動機
他者と親密で有効な関係を築き、これを維持したいという動機
③パワー動機
自分の行為や存在によって組織や社会に影響を与えたいという動機 ← Curiosity driven
イノベーションの成功事例の研究によると、、達成動機よりも、高いパワー動機を持った人材がリーダーとなったプロジェクトが成果を上げているようです。
与えられた目標でなく、組織、社会への好奇心を持ち影響を与えたい(=新しくしたい・変えたい)
というパワーが動機となって、イノベーションの原動力・推進力・継続力になるのでしょう。
Innovationの語源であるラテン語の「innovare=新しくする」は、
「in=内部へ」という方向性を示す接頭辞と「novare=新しくする」という動詞の合成語です。
イノベーションは、もともと「自らを新たにする」という意味を持っています。
イノベーションというと「何かを新しくする」という意味で使われる事が多いですが、
本来の意味は、先ず「自らを新しくする=自らが変わる」ということのようです。
参考図書:「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」 山口周 光文社新書