時間資本主義
少し前に読んだ本より。
「時間は、最も希少価値があり、また、最も浪費されない資源である。」
= 人間の制約条件の克服の歴史 =
「自然条件」の克服 → サバイバルを成し遂げる
↓
「社会的制約」の出現
自然条件の克服を目的として設立された社会・組織・国という
枠組みの存立・維持が自己目的化し、新たね制約になる。
↓
「情報・知識の偏在」の克服 → 印刷とインタネットで脱皮
↓
どうしても克服できない条件が「時間」
産業構造が変化した現在のビジネスパーソンにとって考えるべきは、
「その時間が付加価値を生むかどうか?」
時間を「やらなければいけないこと」で埋めれば埋めるほど
クリエイティブな思考は鍛えられない。
伝統的エリートであるホワイトカラーは、努力すればするほど
生産性が低い事務作業の仕事から逃れられないという
負のスパイラルに陥り、「時間破産」を迎えていく。
人は遠隔でコミュニケーションがとれるようになればなるほど、
人と直接会おうとする。
出会いに付加価値を求めるからだ。
人と会うことで、ほかと差をつけようとする。
ITによる遠隔コミュニケーションが得意である、IT企業家達は、
シリコンバレーに集まり、Face to Faceでコミュニケーションの為に
近くに集うことを重要と考えている。
人間のコミュニケーションの根本とクリエイションというのは、
切っても切れない関係である。
クリエイティビティーの高い人は本能的に「群れている」ことの
優位性を感じている。
我々商社パーソンも激しい環境変化に対応するクリエイティブさを求められます。
社内外でのコミュニケーションは益々、重要さを極めます。
未年です。羊のように、事業部で群れましょう。
そして、知性と情報と意識を「交換(=刺激)」しましょう。
参考図書: 「時間資本主義の到来」 松岡真宏 著