ファシリテート
3月11日付け日経新聞 のコラム「大機小機」から(一部抜粋)
社会が豊かになり価値観が多様化する中、権威主義からの脱却
なくしてイノベーションは生み出せない。
不文律が崩れることの警戒心の表れ。
弁護士や公認会計士などの専門家も、資格という権威だけで
尊敬される時代は終わった。資格を背景に一方的に結論を出すの
ではなく、判断に至るプロセスを丁寧に説明すべきだ。
結論ありきでなく、相手に納得してもらうことが大切だ。
権威主義に代わるアプローチが対話だ。
多様な価値観の社会では、対話のプロセスが解決策をもたらす。
対話を通じて着地点を模索する。
創造的な問題解決に導くには、利害調整力(ファシリテート)
が求められる。
問題解決のため最近着目されているのが「交渉学」だ。
経験や駆け引きで相手を説得する交渉術ではない。
Win-Winの着地点を探る交渉術が求められる。
今の時代に不可欠なことは、権威ではなくフラットな関係による
対話だ。そのためには、交渉学の基本であるミッションの共有に
向けた事前準備と理論的思考に加え、信頼関係の構築が前提である
ことを忘れてはならない。
建設的な対話の為には、互いが、日ごろから思考し、準備を怠らない。
加えて、具体的なアクションに基づいた試行錯誤に裏支えされた発言が
納得感を導きます。
会議等で発言もなく、受動的に参加していては、脳が働きません。
発言していない間も、脳をフル稼働させて、アクティブに参戦しましょう。
そして、参加者全員が創造的な問題解決に向け、ファシリテートしましょう。
その為に、人材が混じり合い、刺激し合うこと。
そして、互いに好奇心を抱き合うこと。
ファシリテートも皆さんに期待しているスキルです。