グローバル人材
ドストエフスキーの翻訳で有名な亀山郁夫さん(現 名古屋外国語大学学長)のコラムより。
タイトル: 未来のグローバル人材
亀山さんは、名古屋外国語大学の入学式で、学生に求めこととして
以下を訴えました。
① 英語
② もう一つの外国語
③ 世界の政治やアートについて語れる教養力
④ 言語や文化を異にする世界の人々に対する共感力
すでに成熟国の段階に入った日本の将来にとって、
イノベーティブな人材とは別に
新たなグローバル人材モデルの構築が不可欠である。
目指すべきは、世界の企業人からリスペクトされる
成熟した企業人です。
そしてその根幹に備えられるべき理念とは、多文化共生の理想である。
まさに他者を受け入れる寛容さを育てなくはなりません。
外国語を学ぶことは、異なる他者との不断の対話を意味します。
外国語を通して、言語や文化的背景を異にする人々の思考様式を学び、
彼らのアイデンティティーを受け入れ、同化しようと心がける。
まさしくその努力のなかに、本来養うべき批判的思考と他者への共感力の
源泉が潜んでいる。
国際ビジネスは、そうした健全な精神の持ち主同士の
フェアプレー精神で戦われるべきです。