TGIM blog

Thank God, It's Monday ! 今週も仕事に取り組めることを感謝し(誰に?からは皆さん次第) そして、週スタートの節目を感じる為に、 週の初め月曜日に皆さんにメッセージを送る事とします。 (出張及びネタ切れでスキップあり)

アニマルスピリット

日経新聞のコラム「やさしい経済学」より

 

経済学は、限られた資源を効率的に配分し、同時に公正に

配分する仕組みを考えるための学問です。

このうち効率性は、希望と相反するような関係にあります。

 

人は、損になることをしたくなく、得になることをしたいものです。

損得を判断するには情報が必要です。

しかし、情報はいつでも十分にあるわけではありません。

特に未来については分からないことだらけ。

何が損で、何が得かも本当はよくわからないものです。

 

だからこそ、一生懸命に何かをやってもうまくいかず、

努力が無駄になることもあります。

無駄になることを過度に恐れる人は、何かに挑戦する気も

弱くなりがちです。

反対に、様々な苦労を経験した年配の人には、こうつぶやく人もいます。

「人生いろいろなことがあった、失敗もたくさんした。

でも振り返ると、人生に無駄なことはなかった。」

こういう考えの人は、何歳になっても若々しく、希望を持って何かに

取り組んでいます。

 

先の見えない中で希望を持ち続けるには、損得を超えた情熱が必要です。

経済学者 ケインズが述べた「アニマルスピリット」に通じるところがあります。

アニマルスピリットは、行動に駆り立てる本能的な衝動のことで「野心」と

訳されることもあります。

野心こそ、投資を左右する長期的期待の核心であると、ケインズは考えました。

 

現在は、常に効率が重視され、無駄をなくすことが強調されます。

一方で、経済が長期的に成長するには効率を超えた野心や希望も必要です。