OJT と 筋トレ
先週、国際教養学部 「プレゼン力」で、商社パーソンの基礎力として、伝える資料を作るには、
日々の実践=OJTが必要だと説明しました。
そこで、OJT(On the Job Training)とは、何かと考えました。
恐らく、筋トレと同じなのだと思います。
上司、先輩、指導員から、仕事に必要な基礎力(=筋力)とそれをどう鍛えるか(=筋トレ)の方法を学びます。
但し、筋トレでは、自分自身で筋肉を鍛えなければ、筋力は身に付きません。
即ち、先輩、指導員が常に横について指導する事がOJTではありません。
高級会員制フィットネスクラブでもない限り、1対1でのコーチは尽きません。
メタルワンもそうではありません。
どの筋肉(=基礎力)が足りないか?どうすれば、鍛えられるか?自分で試行錯誤をしながら、工夫を続ける。
加えて、実践(on the job)で筋力を試し、足りない部分を集中的に鍛える。
また、筋肉の全体的なバランスを確認しながら、試合(=ビジネス)で勝てる実用的な筋肉を付ける。
この繰り返しだと思います。
商品力、会計力、英語力、見聞力、筆舌力、腕力・脚力、調整力、説得力・・・・等々、商社で必要とされる筋力は沢山あります。
前回のTGIM “Learning Ability”でのInputとOutputと同じく、OJTもTrial & Errorの繰り返しです。
又、筋トレは、自分の筋力以上の負荷を与えないと効果はありません。
日々の筋トレは地道なものですが、確りと筋肉を苛めると、一般的には、3ヶ月程度で他人が見ても変化がわかるようになります。
プロの商社パーソンとしてのOJTとは何かを今一度考えてください。
OJTは若手だけに必要とされているものではありません。
メタルワンを退社するまで、OJTは続きます。
一度付いた筋肉(=商社パーソンとしての基礎力)も、OJTで鍛え続けなければ、衰えます。
中堅、ベテランのより高い基礎力の維持には、より高い負荷が必要になります。
正に、スポーツの世界と同じです。
幸いスポーツと違い、我々のいる世界での選手寿命は長いです。
引退まで鍛える(=学び続ける)ことが、プロの商社パーソンとしての責務でしょう。